働き方改革で信頼向上へ/議会報告

10月29日開会の島尻消防組合議会定例会で行った一般質問から「人事について」を報告します。
島尻消防組合では、数年前に組合内不祥事や給与問題、また救急出動に関するマスコミへの情報漏洩と思われる事案が発生しており、組織体制への懸念を感じる事案がありました。消防議会議員として、こうした問題についてこれまでも執行部の取り組みを注視し、必要に応じて指摘を行ってきました。
今年度、新たに城間消防長が就任され、新体制のもと消防行政運営が進められることとなりました。過去の出来事を反省し、職員同士の信頼関係や職場環境の改善を通じて、市民や町民の生命と財産を守ることができる、信頼される消防体制の構築を目指していただきたいと強く願っています。
今回の質問では、新体制において人事管理や労働環境がどのように整備され、職員が働きやすい環境を実現するための施策がどのように進められているかについてを確認。職員間の信頼や適切な評価、働きやすさの実現が、消防の信頼回復に繋がるものとして考えながら、組合としてさらに強い組織を目指すことを目的に、消防組合における人事異動の運用方針、働きやすい職場環境づくりについて質問しました。
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【答弁】
人事異動については、まず日勤業務や隔日勤務の希望調査を行い、基本的に3年を目安に異動対象としています。ただし、職務状況や必要性に応じ、期間が短くなったり長くなったりする場合もあります。異動配属では、職務級や専門性を考慮して配置を行い、バランスをとっています。
業務負担の軽減については、異動先の業務内容や業務量を考慮しつつも、引き継ぎを通じて業務を理解しながらの勤務となります。また、各種研修会や専門研修を通じてキャリア支援を行っています。
労働環境とメンタルヘルスケアについては、職員の勤務時間管理や、職場内での連帯意識向上のための互助会や親睦会を実施し、連携を図っています。
職場内のストレスについては、WEBによるストレスチェックを行い、相談できる友人や上司、産業医との相談や共済組合の相談窓口も活用しています。
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職員の安全で働きやすい環境を守ることは、市民町民の安全を守ることにもつながります。
「職員が納得のいく人事になっているか」の問いに、次長は、
「すべてが納得のいく人事異動は厳しいかと思う。消防業務として経験しなければいけないこと、覚えなくてはいけないこともある。それらを乗り越えてキャリアを積んで、職務を全うしつつ、ステップアップしてもらいたいと希望しています」
今年度新たに就任した城間消防長からは、
「何事においても、普段から職員同士の信頼関係が必須であると思っている。そのような関係を築いていくには、やはりコミュニケーションが欠かせない。そこで職員全体が自由に意見を出し合える、風通しの良い職場環境を、職員みんなで作り上げていく組織体制を構築していく上で、職員のストレス、メンタル面のケアにも繋げていけるのではないかと考えております。
月初めの訓示でも、このようなことを話している。このようなことを継続しながら、諸君官のコミュニケーションが取れるような職場作りを目指して頑張っていきたいと思っております。」
と強い決意の答弁がありました。
今年度も4人の職員新採用がありました。
次世代の子供達が憧れる職業として、島尻消防組合を目指してほしい。そのためにも今いる私たち議会議員も含めて、やりがいのある働きやすい職場環境づくりを進めていければと思います。
令和5年度決算審査意見書の中で監査委員から、将来のリーダーとなる若手職員の育成について意見がありました。
私たち議員も共有し、組合として、より働きやすい職場環境づくりに貢献してまいりたいと思います。
今後も、職員一人ひとりが安心して職務に専念でき、市民・町民から信頼される消防体制の構築に向けて共に努力していきたいと思います。
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