遅れている観光振興計画策定/議会報告

遅れている観光振興計画策定/議会報告
【遅れている観光振興計画策定/議会報告】
9月24日に行われた八重瀬町議会定例会一般質問では、7項目について質疑を行いました。今回は「観光行政」についての報告です。

✅第2次観光振興基本計画の策定が遅れている
■質問/第2次町観光振興基本計画について説明を求める。

■答弁/今年度は作業部会を2回、策定委員会を1回開催し、現在素案を作成中である。今後のスケジュールとしては、年内に素案を完成させ、パブリックコメントを反映した上で、年度内に策定する予定である。

■質問/第1次計画が令和5年度で終了し、第2次計画は令和5年度中に策定し、今年度から事業を開始するべきであったが、計画が完成していない理由は何か。

■答弁/第2次計画は、外部コンサルタントに委託せず、観光物産協会や観光に関わる団体と協力して策定を進めてきた。令和5年度中に策定する予定であったが、アンケート調査の分析や観光関係団体へのヒアリング、また第1次計画の事業評価に多くの時間を要し、結果的に素案作成には至らなかった。業務量の把握が不十分であったことが原因である。

■質問/計画の遅れが、今年度の観光事業の執行にどのような影響を与えているか。

■答弁/現在は、第1次計画を踏襲しながら観光事業を実施している。
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本来であれば、今年度から第2次観光振興計画に基づいた新たな観光事業が展開される予定でしたが、計画の策定が遅れているため、現状では前計画を踏襲した事業が実施されています。

この遅れによって、新しい事業に着手する機会を逃しており、今後の観光振興にどのような影響を及ぼすのか懸念されます。

昨年度の策定委員会では、会議が当日にキャンセルされたり、招集連絡が遅いことが外部委員から指摘されました。業務量の把握不足やスケジュール管理の不備が明らかになっており、今後はスケジュール管理の徹底が強く求められます。

観光振興は地域の活性化に直結する重要な施策です。計画の遅延が観光事業に与える影響を最小限に抑えるためにも、これ以上遅れることなく計画策定を進めていただきたいと思います。
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✅具志頭地域における観光関連事業の実績と課題
■質問/具志頭地域におけるこれまでの観光関連事業の実績や課題は何か。

■答弁/これまでに玻名城の郷ビーチの進入路や駐車場、トイレシャワー施設、カヌー倉庫、スポーツ観光交流施設(具志頭サッカー場、具志頭パークゴルフ場)、ヌヌマチガマ戦争遺跡公園、ぷらっとやえせ、ハナンダーの再整備、港川フィッシャー公園、南の駅やえせ、屋内運動場など、多くの観光施設を整備してきた。

また、令和4年4月には町観光物産協会を発足し、商工会と連携したイベントの開催や、観光庁の補助金を活用した観光体験メニューの充実など、ソフト面の取り組みも強化している。

しかし、現状の課題として、施設整備が進んだにもかかわらず、十分な誘客ができていない点や、経済波及効果が低く、観光産業の発展に繋がっていないことが最大の問題である。

■質問/ガイド団体によるホロホローの森や港川遺跡のツアー、ハンターバンツアーは、具志頭地域の自然を活かした体験メニューとして集客実績をあげている。

しかし、これらツアーの受付窓口やコースの整備が進まず、ガイド関係者から改善の声が上がっている。特に、南の駅やえせの看板前に設置された受付カウンターの見た目の問題を含め、どのように改善するつもりか。

■答弁/南の駅やえせだけでなく、近隣施設の活用も含め、関係団体と協議しながら最善の方向性を今後検討していく。
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昨年度、観光物産協会が実施主体となり、鍾乳洞協会との連携で「インバウンド誘客や消費拡大に向けた観光コンテンツ造成支援事業」が行われました。

フォロワー63.4万人を持つインフルエンサーがハンターバンツアーを発信し、具志頭地域の魅力が世界中に広まりました。

しかし、ツアー受付窓口の設置が進まず、受け入れ体制に課題が残っています。この問題は数年前から指摘されていますが、依然として十分な解決には至っていません。

インバウンド誘客には大きな可能性があるものの、現在そのポテンシャルが十分に活かされていないのが現状です。

今後は、第2次観光振興計画とも関連付けながら、行政としての環境整備を進め、関係団体との連携強化を通じて、観光政策の実行を強く要望しました。
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