議会軽視と言われても仕方ない/議会報告

議会軽視と言われても仕方ない/議会報告
12月定例会議会の最終日。追加議案として、3件の専決処分と2件の追認議案が提出されました。

1,専決処分 R4.6.28発生/R5.9.8付け処分
内容:新城小グラウンド防球ネットが強風にあおられ道路側へ飛び出し、走行中の路線バスサイドミラーに接触し破損。バス会社対しに賠償金35,104円を支払い、和解。

2,専決処分 R5.6.12発生/R5.9.14付け処分
内容:作業員による道路草刈り作業において、南部水道企業団設置の水道パイプを誤って破損。企業団に対し賠償金25,978円を支払い、和解。

3,専決処分 R5.7.17発生/R5.9.20付け処分
内容:内容:新城小グラウンド防球ネットが強風にあおられ道路側へ飛び出し、走行中の6トン車のサイドミラーに接触し破損。相手方会社対しに賠償金241,465円を支払い、和解。

4,追認議案  学校タブレット購入契約 R5.9.8契約
内容:学校タブレット購入726万円の売買契約について、本来500万円以上の契約は議会の議決が必要であるが、議決を得ないまま契約書を締結。物品は納品され支払いも済んでいた。

5,追認議案  町所有者事故 R5.3.31発生
内容:粗大ごみ回収中の町所有車とマイクロバスが交差点で接触事故。相手方に3,286,848円の損害賠償を支払い、和解。

専決処分は処分後に次の議会で報告、議案2件は議会の承認を経て契約、処理する必要がありますが、これらの事案はそれが行われていなかったことが発覚、今回、12月定例会への議会提案となりました。

議会としては、これらの取り扱いについて協議検討、執行部の謝罪と再発防止対策等を確認し、承認及び可決となりました。

町長は、それぞれの議案説明の際「専決処分後、次の議会で報告すべきであった」「契約後、示談成立後に議会を招集し議決を得なければならなかった」ことをお詫び。「今後はこのようなことが起こらぬよう、チェック体制の強化に取り組む」ことを表明しました。

総務課からの議案説明で、今回の原因は「職員の認識不足と上司のチェックが行き届いていなかった」こととし、今後の再発防止として「地方自治法および地方条例による議会の議決または議会への報告を要する事項についてのチェックリストを作成し、漏れが生じないよう対策といきたい」としました。

八重瀬町では、令和2年度より部制度、令和3年度より班制度を導入し、「適切な適正かつスピーディーの町民サービスを実行」「多重多様化する町民ニーズや事務事業等に対応していく」取り組みを進めているところです。

議案説明で「上司のチェックが行き届いていなかった」とありましたが、今回の件で発生したということは、まだ部、課、班の組織が十分機能していないのではないか。

また、定例会の終盤になって追加議案として提出され、一般質問や委員会審査など議会で十分な調査を行う時間的余裕がとれなかったことは、今回の取り扱いについては疑問について、質問を通して指摘しました。

副町長は「議会軽視と言われても仕方ない事項である。今後そういったことが起こらないように再発防止に一生懸命また努めてまいりたい」と答弁。

町長は「よもや足元でこういうことが起ころうとは思っていなかった。本当に反省をしている。部長、班制度を導入して、しっかり長の職責を果たして、組織としてしっかり体制が整っていればこういったことも防げると思うし、また同時に職員1人1人の資質の問題も問われることでもある。個人においても、組織においても緩みがないように、しっかり反省をして、今後臨んでいきたいと思っている」と答弁しました。

執行部には再発防止のみならず、部・班制度の組織運営についても再度チェックし、町民から信頼される行政組織として業務を遂行していくよう期待しています。

議会に対しても、まちづくりを共に進めるためには車の両輪のような連携が不可欠ですので、互いに信頼関係を構築して調整に取り組むでいければと思います。

私も今回の一連の出来事について把握することができず、問題が発覚するまで再発防止など適切な対応ができなかったことを痛感しており、これを教訓に町内の動向をより綿密に把握するため、積極的に情報収集していきたいと思います。

議会議員として、より一層の責任感を持ち、地域の皆様と協力しながら良い方向に向かっていきたいと思います。

皆さんも、身近な情報や出来事について、どんどんお寄せいただければと思います。共により良い町づくりを目指して、お互いに連携していきましょう!

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