働き方改革も健全育成も地域ぐるみで/議会報告

働き方改革も健全育成も地域ぐるみで/議会報告

12月定例会一般質問の議会報告全4回の第1回目は、「教職員の働き方改革」「放課後の見守り活動」についてです。

質問:島尻地区内教育関係者において協議された島尻教育事務所教職員業務改善推進スタンダードの内容と本町の取り組み状況は。

答弁:
三つの観点が挙げられている。
①働き方改革の学校内外の体制の整備
②初任者研修などの教師の資質向上の体制の整備
③家庭地域との連携などの家庭地域等との連携協働分担の体制整備等

具体的な事例としては、
・学校内で定時退庁日を設定する、あるいは閉庁時間を設定する。
・校務支援システムの導入
・グループ担任制の導入など

八重瀬町における取り組みとしては、
①学校閉庁時間を設定しよう
②部活動時間がややバラバラなので統一していこう
3学期試行期間を受け、令和6年度完全実施となる。

質問:この内容について、地域全体で共有すべきではないか。

答弁:広報誌やLINE等で情報発信していきたいと考えている。

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部活動の地域移行、教職員の働き方改革が進む中、児童生徒の放課後や学校外活動の見守り、健全育成活動が重要になってきます。

学校側の取り組みを地域と共有することで、様々な課題や改善すべきことを地域全体と共有、連携して対処していけるのではないでしょうか。

特に放課後の取り組みについては「放課後はもう地域に任せてください」「先生方は学校でしっかり子供たちの指導にあたってください」というようになれば、働き方改革や放課後の見守りを地域とのつながりで実現できると考えます。

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質問:コロナ禍の影響で学校行事が制限されたことで、地域とのかかわりが減少しました。それに伴い学校や児童生徒の様子、青少年健全育成活動に関する情報が不足していることが、日常に戻った今後の見守り・補導活動の課題となっている。教職員の働き方改革とも関連して、今後の活動について、教育長の見解を伺う

教育長答弁:6年前の東風平中学校の卒業式に参加した際、校門にテントを張り、刑務所のような雰囲気がある状況を目の当たりにした。

校長との面談で、その警備活動の必要性に疑問を投げかけ、「3年間でちゃんと子供たちを育てたら、卒業式にこのような警備活動は当たり前ではない。やめるべきだ」と指摘。

当時の校長は「やめることは難しい」との返答でしたが、昨年は卒業式の見守りは不要との報告もあり、近年の卒業式や成人式において荒れた状況はほとんどない。

見守り活動を行事として延々と実施するのではなく、事態に応じた柔軟に対応する方針である。

荒れた状況が見られなければ、翌年は見守り活動を縮小する。情報収集も常に行い、担当課では未然に備えて見回り活動を実施している。

卒業式や成人式はお祝いの日であり、本来の姿を目指すために教育がある。

日ごろから身近な場所での見守りや声掛けが重要であり、それらの活動を通じて地域全体で青少年の健全育成に貢献する。

これが教育長として一貫とした方針である。

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過去には傷害事件を契機に地域全体が一丸となり、みんなで見守る機運が高まりました。しかし、今ではその関わりが薄れてしまったと感じる声も聞かれます。
私も当時から補導員として関わってきたこともあり、行事ごとに大掛かりな見守り活動をすることが子供たち、地域のため、という認識でいました。

しかし、今回の教育長が示した見守り活動こそが、本来の青少年健全育成活動の姿なのではないか、と考える機会となりました。

現在、教育委員会では学校運営協議会(コミュニティスクール)の導入が計画されており、学校と地域との結びつきを強化する取り組みも進められています。

大人は子どもたちを信頼し、子どもたちも大人を地域を信頼し、地域の子は地域で育つ、育てる。

そんな青少年健全育成活動を推進していきたいと思います。



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