【議会報告】子ども医療費、中学生まで無料に他/議会臨時会

1月28日開かれた今年初めての議会「八重瀬町議会臨時会」について、ブログとYouTubeチャンネルで報告します。
【議会報告】子ども医療費、中学生まで無料に他/議会臨時会
※YouTubeチャンネル→ https://youtu.be/pC-Mwdbem7I
議員補欠選挙で当選された豊川将平議員にとって今回が初めての議会となり、議席が3番の席、委員会は、総務厚生常任委員会と議会広報常任委員会への所属となりました。マスク越しでしたが、緊張しているように見えて、初々しく感じると同時に、自分の1期目のころを思い出し、あのころの気持ちを振り返りながら、改めて頑張る決意をすることができました。
さて、今回は一般会計補正予算の中から3件、条例改正、陳情審査の5件をピックアップしてお話しします。
【議会報告】子ども医療費、中学生まで無料に他/議会臨時会


まず、一般会計補正予算の中から、保育士を対象に賃上げの取り組みを行うことを前提に、保育士の収入約3%(月額9,000円)引き上げる措置が、2月~9月に実施されます。
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国の施策として実施されることから1063万円が町に交付され、保育所等の施設から賃金改善計画書が提出され、町から保育所に交付。保育所は賃金として支払い、その実績を、賃金改善実績報告書として町に報告します。
それによって、施設運営の内部留保とならないよう、保育士の皆さんの収入引き上げにとなるように行政としてもチェックがあります。対象は、役員を除く正職員、パート職員が対象となります。
今回の交付金は9月までとなっていますが、10月以降は、国の公定価格見直しにより同様の措置がされるとのことですが、今回引き上げられた分が公定価格として含むように措置されると思われます。
月額9,000円、年額にすると108,000円の収入アップになります。
これにより、保育士の皆さんの処遇改善、離職改善、なんといっても夢や希望をもって、子どもたちが好きで保育士として働く皆さんの働き甲斐、生きがい、子どもたちへの安心安全な保育へとつながっていくことが期待しています。

次も一般会計補正予算から、非課税世帯への10万円交付金として2億6,710万円が増額されたことについてです。
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令和3年度非課税世帯の方々へ1世帯あたり10万円の現金が給付されます。
対象の世帯には役場から確認書が送付され、必要事項を記入いただき返送すると、指定の口座へ振込されます。
また、令和3年1月以降に、コロナの影響で仕事なくなったなどで収入が減り、家計が急変した世帯に対しても、その世帯からの申請をいただき、その状況を確認、判定を行って対象となれば、同様に1世帯10万円が給付されます。今年9月までの受付とのことです。
このあと、役場から広報などでお知らせされますので、対象となる方はご確認お問い合わせの上ご利用いただきたいと思います。

次も一般会計補正予算からです。
「事業者支援給付金事業」で504万円の減額があったことについて、私が質疑したので、その内容について話したいと思います。
【議会報告】子ども医療費、中学生まで無料に他/議会臨時会
去年10月の議会で、コロナの影響を受けた町内事業者の支援として1,535万円の予算をつけた事業が実施されました。その対象を150社を見込んでいましたが、実際に利用された件数が42社。
結局、当初の見込みの3分の1の利用、交付となった事から、予算があまり、今回予算の減額、ようするに予算が戻され、ほかの事業に充てることになりました。

そのことについて、私は、
「去年実施したプレミアム商品券事業も半分程度しか購入されず多額の減額があり、今回も予算に対して3分の1程度の給付。当初の予算の見通しが甘く、町民や事業者の求めるニーズにマッチしてないのではないかと疑問が残る。」と指摘させていただきました。
この結果、実績からするとあと500万円程度の予算があまっているので、また予算が戻されることにあります。結果、1,000万円の予算が10月から使われず、他のコロナ対策や事業に活かされることができなかった。この予算は、国のコロナ対策の臨時交付金となっていて、3月までしか使えない予算となっています。
そういったことから、当初の予算の立て方、見込みが甘かったのではないか。この事業そのもの自体が、事業者や町民が必要するニーズにマッチしていなかったのではないか。との指摘です。
副町長から「今回の反省をふまえ、商工会の事務局だけでなく、各種団体とも支援策等を話し合っていきたい」と答弁されました。
机の上ではなく、現場の声、ニーズをしっかり聞いていただきたい。今後もこのような経済対策事業が必要となってきますので、特に注視して、本当に事業者の皆さん、町民の皆さんに活かされる事業、予算をつくっていきたいと思います。
この件について、または皆さんのご意見ご提案、ぜひ私にも聞かせていただきたいと思います。是非、お寄せください。

次に、条例の一部改正が行われます。
2022年4月から、子ども医療費が中学生まで通院、入院無料に拡充されます。
【議会報告】子ども医療費、中学生まで無料に他/議会臨時会
現在は、通院は就学前まで、入院が中学卒業まで、となっていましたが、
2022年4月から通院も入院も中学卒業まで無料となります。
医療機関で窓口支払いのない「現物給付」窓口無料化となります。

病気は早期発見、早期治療が一番だと思いますが、なかなか自分で感じたり意思表示することが慣れていない子供たちを、親や大人が早い段階で病院で診察を受けやすくなることから、将来的にも家庭だけでなく行政としても医療負担を抑えることができると思いますし、それ以上に、子どもたちが健康で健やかに学び、遊ぶことができる。成長を促すことができることが期待できます。
当然、病気にならず、病院にもいかないことが一番です。
今回の無料化により、今まで医療費にかかっていた家計を子供たちの食費や学習費、家族と過ごす余暇にあてていただき、病気にならない元気いっぱいな八重瀬の子どもたちが増えること願っています。

最後に、賛成反対が割れた陳情の取扱いについて取り上げます。
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去年9月の議会定例会で受け付けた「インボイス制度(適格請求書等保存方式)の導入中止を求める陳情書」は、所管の経済産業文教常任委員会で審査することとなり、その審査結果の報告が委員長からありました。
「審査の結果、賛成多数で採択」とのことでした。
臨時会本会議において委員長に対する質疑、討論が行われ、採決の結果、
「陳情採択に賛成6名:反対8名」で不採択となりました。
私は委員会審査でも反対、本会議でも反対しました。
※商取引における税の透明性を高め社会保障を充実させること。免税業者の保護に取り組むことを訴えることはあれ、制度の中止を求めることには賛同できなかったため。
国の財政、私たち八重瀬町民の暮らしに係る重要な制度に関する陳情であり、それに対し、議員が賛成反対を示すことはとても大事なことです。
常に何が町民にとって、八重瀬町にとってなのか、常に念頭に調査研究し、賛否の判断をしていくこと姿勢をとっていくこと、改めて私自身も気持ちを引き締めさせていただきました。

以上、今回の八重瀬町議会臨時会の議会報告でした。



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