笑って!泣いて。認知症を知る
毎年11月11日は「介護の日」。八重瀬町では「もっと知ろう もっと語ろう認知症」をテーマに、介護の日イベントが開催されました。
県介護指導員の羽鳥さんによる講話では、「認知症は誰にでも起こりうるものであり、他人事ではない」「介護は一人で抱え込むのではなく、家族や地域の支えが必要である」など、認知症への理解を深めるために大切なポイントを教えていただきました。
また、介護者が認知症の人に寄り添い、相手の話に合わせて“演技をする”ようなコミュニケーションを取ることが、穏やかな生活を支える一つの手法であると教えていただきました。
続いて、喜舎場泉さんとオバー役の山田力也さんによる「ゆんたくコント」では、実際にあったお母様とのエピソードを”ネタ”にしたゆんたくに、会場は大爆笑の渦。特に“お笑いポーポー”世代の私は、お二人の登場とともに大笑いさせてもらいました!
泉さんは、テレビや舞台でいつも私たちに笑いを届ける裏では、実はお母様の介護で心身共に辛い時期もあったと語り、姪っ子さんの支えや思い出を交えながら、ざっくばらんに当時の経験を話してくださいました。
そして、泉さんのお母様がサプライズで登場し、その元気な姿と歌声が会場を魅了。現在は施設で暮らしているとのことですが、歌声から感じる家族愛と介護の尊さが印象的でした。
最後には、共に介護を支えてきた姪っ子さんが介護職に就き、結婚されて新たな一歩を踏み出したことも紹介され、介護を通じて深まった家族の絆に、私も思わず涙を流しながら聴き入りました。
「このゆんたくコントはシーズン1。母の"ネタ"はまだたくさんあるのでシーズン2、シーズン3もお楽しみに!」と泉さんが笑顔で告知。次回の再演も楽しみです!
今回のイベントを通じて、「介護」や「認知症」というと辛く大変なイメージですが、それは誰もが認知症になったり関わる可能性があることを改めて感じました。認知症の予防や介護の備え、そして家族での話し合いが、これから一層大切になっていくのだと思います。
私自身も過去に、高齢の女性が自宅前を行き来する様子を見かけ、声をかけたところ「家に帰りたいのに道が分からない」とおっしゃっていたことがあり、警察に連絡したことがあります。日々の生活の中で、気になる方には優しく声をかけ、支える姿勢を持つことも地域の大切な役割だと実感しました。
これからも地域全体で認知症を理解し、支え合う体制づくりが求められます。このようなイベントを通して、介護に対する意識が広がり、多くの方が安心して生活できる八重瀬町になってほしいと思います。
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