話し合ってみよう!薬物依存、夏休みの過ごし方

宮城かつや

2024年08月03日 07:37

保護司として所属する南部保護区保護司会の主催で「学校と保護司との連携強化協議会」が開催されました。保護司以外にも教職員、教育委員会、民生委員児童委員など、南部地区の青少年健全育成に関わる皆さん多数が参加されました。

■薬物依存・オーバードーズ問題
県薬剤師会の平良氏から薬物依存・オーバードーズ問題について講演がありました。特に市販薬の過剰摂取(オーバードーズ)の割合が高く、多くは若い世代、特に女性が依存症にかかっているという現状が指摘されました。

高校生に見られる市販薬乱用の特徴として
・女性の割合が多い。
・睡眠時間が短く、朝食を摂らないことが多い。インターネットの使用時間が長い。
・学校生活が楽しくなく、親しく遊べる友人や相談できる友人がいない。
・親に相談できず、大人不在で過ごす時間が長い。家族との夕食頻度が少ない。
・コロナ禍による自粛生活のストレスが高い。
と、社会的孤立感があると指摘されました。

また、インターネットで簡単に市販薬が購入できる環境があり、学校や家庭、地域での教育がますます重要です。県薬剤師会は学校訪問授業を行っていますが、コロナ禍の影響で訪問が制限され、その回数も減っています。薬やインターネットの正しい使い方を知り、正しく使うことの重要性が強調されました。

県と共同で作成した動画を通じて防止活動に取り組んでいます。皆さんもぜひ以下のリンクから正しい情報を得ていただき、普及啓発にご協力をお願いします。

県薬剤師会HP/市販薬の過剰摂取防止の普及啓発
https://www.okiyaku.or.jp/page/overdose

■事例発表
現役保護司による保護観察活動の報告や、糸満中・与那原中の生徒指導教諭からの生徒指導の現状についての発表がありました。

不登校生徒や非行事案への対応、コミュニティスクールの取り組みなど、八重瀬町の取り組みと共通する点が多く、非常に参考になりました。

この取り組みを町教育委員会や少年補導員とも共有し、今後の活動に活かしていきたいと思います。

■心に残った言葉
「大切な命。自分で守れる範囲がある。学んだ知識は、あなたの未来を支えてくれる」
薬剤師の平良さんの言葉です。

まずは自分の家族から、薬の使い方、夏休みの過ごし方、友人関係、お互いで思っていることを話し合ってみましょう。




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