3月21日に行った3月定例会一般質問から、「子育て支援~学童クラブについて」を報告します。
1年前、学童クラブの待機児童が138名発生しました。私はこれを深刻な課題と捉え、議会やその他の場で、早急な解消に向けた取り組みを続けてまいりました。役場もこの問題に取り組み、新しい学童クラブの開設に向けて準備を進めてきました。
最初は夏休み前の開所が予定されていましたが、さまざまな手続きや改装などが必要でしたので、2月下旬の開所となりました。
この間、待機児童の対応策として、「放課後居場所緊急対策事業」を実施し、5月からは伊覇公民館、屋宜原公民館、富盛公民館で待機児童を受け入れてきました。私も10月から伊覇公民館で支援員として働き、東風平小学校に通う子供たちと共に放課後の時間を過ごしてきました。冬休み期間中は、屋宜原公民館で白川小学校の子供たちとも過ごしました。
この経験を踏まえ、学童クラブと地域公民館活用で子どもの居場所づくりについて、質問しました。
・部長:新たに2つの学童クラブが2月26日に開所し、さらに4月から1つのクラブが開所予定。3月時点で673人が入所決定し、45人が待機中。引き続き入所調整を行っていく。緊急対策事業は、富盛・伊覇・屋宜原各公民館の協力を得て、4月末から実施した。4月時点の学童待機138人に対して案内し、最大53人の申し込みがあり、最終的には31人が利用した。待機児童解消の緊急的な措置として、放課後の子供の居場所を提供することができた。
・宮城:待機児童数138人に対して緊急対策事業利用は53人。新城小児童は2名のみの利用であった。このことから、児童・保護者のニーズを把握し、今後の政策に反映させることが重要だと思う。待機数と利用者数のギャップに対する見解と合わせて今後の対策について伺う。
・部長:クラブや支援の内容が合わなかったり、塾など他の活動に影響されて取り下げる場合もあった。数字に踊らされず、ニーズ調査を重視したうえで、実際の入所児童数を把握する必要がある。今後は注意して計画していきたい。
学童待機を出さない、だけでなく、児童と保護者の放課後の過ごし方やニーズを理解し、それに応じた施策を講じることが重要です。
「夏休み期間中に備えてクラブに入所している」「地域に児童館があれば」という声も寄せられており、学童クラブに限らず、子どもの居場所づくりは地域全体で取り組むべき課題であり、その過程で地域とのつながりや加入者不足に悩む自治会とつながる機会になるのではないでしょうか。
・宮城:地域住民の交流の場である公民館施設を活用することに対して、施設整備費用や人件費などの支援を検討することができないか。
・副町長:地域公民館を活用することは同感。子どもが集まるところへ大人も集まってくる。新たにつながる世代も増えてくるのではないか。今後公民館の建て替え等も出てくることが十分考えられ、公民館の活用の仕方を地域と考えていきたい。
現状は新しい児童館の設置には予算的にハードルが高いですが、地域の公民館を活用して子どもの地域での居場所づくりを推進していきたいと思います。
今後も新たな子ども子育て支援事業計画が策定される予定です。その際にも、このような視点で、地域の声やニーズをしっかりと反映させるよう要望しました。