町観光物産協会に1,000万円貸し付け/議会報告

宮城かつや

2023年02月01日 23:15



一般社団法人八重瀬町観光物産協会に運営資金を貸し付ける条例が賛成可決され、八重瀬町は1,000万円を貸し付けることになりました。

◆八重瀬町議会観光物産協会運営資金貸付条例
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貸し付けの目的は、
「八重瀬町観光物産協会は、観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」の採択を受け事業を実施したが、補助金受給申請は事業完了後(支払い済みにすること)となっており、委託先等へ支払うための資金繰りが困難に。そこで、補助金を受けるまでの期間、町から貸し付けする」というもの。

議案が提案された1/26臨時会での起立採決の結果は
賛成9 新垣勝夫、永山清和、豊川翔平、米増雄二、平良真也、
神谷信夫、神谷秀明、金城秀雄、砂川泰秀
反対3 新垣正春、上原勝彦、神谷清一
退席2 玉城義彦、宮城勝也
欠席1 野原邦男
の賛成多数で可決となりました。

今回私は不本意ながら「退席」という判断をしました。

貸し付けに至る経緯や協会の状況など資料も提示されず本会議での口頭説明のみ。また、当事者である観光物産協会の調査もすることができなかったことから賛成、反対の判断ができず、採決の際に席を立ち議場から退場しました。

採決結果は賛否が分かれ、反対された議員からは、
「一民間団体に「運営資金」として行政が貸し付けることが適切なのか」
「民間金融機関等の活用はできなかったのか」
「限度額を決めておかないと、この条例の文言ではいくらでも貸付できるとも捉えられる」
などの指摘があり、これらを議論する場が無かったことも指摘されました。

本条例が可決されないと観光物産協会の資金繰りが回らないことになる。
「資金繰り、払う予算がないため、適正な事業運営をするためにも貸付が必要である。協会への協力をお願いしたい」
という協会の会長を務める副町長の答弁がありました。

議員それぞれ、観光物産協会に注目し、期待を持ち、八重瀬の観光を盛り上げていこうと考えていると思います。現状と課題、未来を共有して行政運営、事業に取り組むことが大事です。だからこそ、今回の提案はしっかり説明を聞き、調査研究、議論できる場が必要でした。全会一致で可決できる議論が必要でした。

この議案の取扱いについて、議案説明が不足していることなど議会運営上の課題もあったと感じています。

4期目13年の議員として経験を積んできましたが新たに学ぶことや知ること、壁にぶつかることはいつものこと。
その時々にしっかり自信と責任をもって判断する、是々非々の姿勢で、議会活動に取り組んでいきたいと思います。





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